パラオ
約5年半ぶりのパラオです。前回来た時はまだまだ初心者の段階でパラオの凄さに気付かなかったですが、久しぶりにきてやっぱりこの海は凄い所だとわかりました。コロナがあって、フライトが減って、、ほんと長かったです。
パラオへ
関西空港から桃園空港(台湾)経由で行くことにしました。コロナ前と違って乗り継ぎができず、往復とも台湾泊が必要なのですが、グアム経由より5万円ほど安かったことと深夜移動しなくてよい分楽なのと、台北で夜市など観光を兼ねていけばよいと考えたからです。
当初予定は関空を昼に出て桃園到着が15時、そこから台北に移動しても充分夜市観光する時間があるはずでした。が、台風21号が台湾直撃コースになってます。毎日予報図を眺めてましたが、前日になって当日朝に台北を通過する予報になり、ほんとギリギリで行くことができました。しかし飛んだのは結局6時間遅れ。台北に着いたのは22時を回っており、ホテルで寝るだけになっちゃいました。翌日も朝食を近くで食べただけ(ほんとは朝粥の店を探して行ったんですが休みでした。。)、台北移動が完全に無駄のスタートになりました。
まあ普通に美味しかったですが。。
桃園空港を予定通り13時前に出発、コロールに着いたのは17時を越えていました。
ここで2つ目のトラブル。入国審査が全然進みません。100人位の入国者に対し窓口3つ、それも一人当たり5分以上かけて色々聞いてます。30分以上並んで1/4くらい進んだところで周りが真っ暗に!停電のようです。が、これもいつものことのようで平然としています。5分ほどで復旧しましたが、行列は変わらず。やっと乗務員用のゲートが一般開放されましたが、なんと後ろに並んでいた人間をそっちに回しだします。ありえん!英語が堪能なら文句言う所でしたが。。結局1時間以上かけてやっと審査窓口へ。すると今後は帰りのチケットを見せろと。まともにネットも繋がらない環境でスマホにしかない帰りの便の予定をなんとか開くと、次は英語のものを見せろと。ええ加減にしろ!と怒鳴ってしまいました。英語はない!日本語でも日時や空港はわかるだろ!と延々と伝え、やっと最後は折れてくれましたが、窓口だけで15分はかかりました。もちろん行列はそのままなんですが。。ほんと日本では考えれません。結局1時間半ほどかかってやっと外に出れましたが、もう予定していたSIMカードの店は閉まってるし。
ホテルに着いたのは20時近くになってました。やむなくホテルのレストランで食事にしましたが、他に客は1組しかいなく、店の半分は電気付けてません。注文して20分ほど待っても料理が出てこず、急いでくれというと2人でやってるから我慢してとのこと。他の1組はもう食べ終わってるし、、冷凍した食材を使った料理ばかりのようだったので解凍するのに時間かかってたのか?前はこんなことなかったんですが、コロナで客が来なかったためか非常に寂れてます。それでも3品と冷えてない缶ビール4本で$80位になっちゃうのが驚きです。日本なら3000円でも価値ないと思うような食事でした。
この日以外にも夕食はどこで食べてもこれくらいの値段。だいたい瓶ビール小1本が$6くらいするので。高級レストランを除くと、味を考えたら日本食の店(居酒屋)が一番マシかと思いました。
今回もホテルは『パラオプランテーションリゾート』で、ジャングルの中ある感じと広く清潔な部屋は文句なしです。ただ街中から少し離れていて道中に野良犬が多いので街中に行くにはタクシー(片道$5)を呼ぶのが無難です。夕食は送迎ありの所にすれば無料で送り迎えをしてもらえます。
ダイビング初日:
ブルーホール~ブルーコーナー~ニュードロップオフ
出発して3日目、ようやく念願のパラオダイビングの開始です。
が、11月から乾季と聞いていたのに、まだ雨季のようで天気がよくありません。
今回お世話になったのは『アクアマジック』です。ガイドの堀さんはめちゃくちゃパラオの海に精通していて最高でした!
でもまたここでトラブル。。ダイコンのソーラー充電が不足していて朝起きてベランダに置いていたら、そのまま忘れてきました。。往復20分ほどかけてホテルに戻ってもらいました。すみません。。(汗) その間船に同乗する外国人に文句も言われたようで。。
パラオは船外機を2機使った高速船でポイントへ向かいます。時速60kmは出てると思います。フィリピンの4倍は早いです。
天気は悪くても海の色は格別です!
ブルーホールです。ここはパラオで必ず行くポイントの1つですね。
穴の上からゆっくり潜航していきます。
日が差していればもっと綺麗なんでしょうね。
『カッポレ』の群れがいました。
底から少し下がった所に『アケボノハゼ』がいます。これまで初めて見ました。リクエスト通りに案内してもらい感謝です。
更には『ヘルフリッチ(シコンハタタテハゼ)』まで!
水深も初めて40mを超えちゃいました。。なのでじっくり撮影できず、両方とも後ろからの写真が精一杯。。
2本目は念願のブルーコーナーです。
ただこの日は下げ潮のためなのか、天気が悪いからなのか透明度がイマイチでした。潮も流れてないとのことでカレントフックも持ち込まず(結構岩にしがみつくのが大変でしたが。。)。それでも充分堪能できましたが、詳しくは透明度のよかった3日目の方で。
3本目はニュードロップオフです。ここはカメがたくさん!全部で10匹以上出会えたと思います。
『カンムリブダイ』です。1.5m以上ありそうな恐ろしいくらいの大きさです。
そんな感じで初日が終了。期待通りの海で満足できました。少しは運気が上がってきたかな?
2日目:ウーロンチャネル×2~グラスランド
2日目はなんとか青空が広がってます。快晴とまではいきませんが、晴れといっていい天気です。この日はコロールを出て真っすぐ西へ。40分ほどでウーロンチャネルに到着しました。
ガイドの堀さんが潮を読みエントリーする場所を決めます。これがバッチリなんですよね。1本目は上げ潮に乗ってゆっくり流され最後に凄いものを見ることができました。
まずは『オオメカマス』が出迎えてくれました。
『ナポレオン(メス)』です。ちょうど繁殖期らしくたくさんのナポレオンに出会えました。
ウーロン名物の巨大な『キャベツコーラル』です。上にいてるのは『ツマグロマツカサ』と『アカマツカサ』ですね。
そして遠くに巨大なシルエットが見えてきました。『ギンガメアジ』の大群です。
これまで色んな所でギンガメアジを見てきましたが、ここまで透明度があって明るく、更にはここまでの数が集まっているのは初めてです。
トルネードになっていて中に入っていけます。我々だけの貸切状態なので何でもアリ!
過去最高といっていい1本でした!
2本目は潮の向きが変わったようで、逆に流しましたが、移動しているはずのギンガメアジは狙った所にいてなく不発の1本になりました。しかしめちゃ速い潮の中をジェットコースター気分で流され、気持ちよかったです。
3本目は砂地中心のグラスランドへ。
また雨が降ってきたりで青空がなくなっちゃいました。なので透明度はイマイチもここでも色んな魚達に出会えました。
『サラサハタ』中国では高級魚だそうです。
『ブラックフィンバラクーダ』パラオではさほど珍しくないのが凄い。
『テングカワハギ』白と黒が混ざってます。
2日目終了!大満足の1日でした。間違いなく運気上昇中!!
3日目:
ジャーマンチャネル~ブルーコーナー~ビッグドロップオフ
さあ最終日です。この日は朝から土砂降りでどうなることかと思っていたら、見事に晴れました!3日間で一番いい天気です。
まずは『マンタ』狙いで他の船より早くジャーマンチャネルへ到着、おかげで特等席をキープできたようです。
が、マンタは現れません。前回も不発でここでいい思い出は無いんですよね。。
観衆もかなり集まってきました、20名以上のダイバーが集まっている感じです。
15分くらい待ったでしょうか?遠くでカンカンとタンクを叩く音が聞こえてきました。ジッとその方向を見ていると、来ました!マンタが3匹連なってます。
ここのマンタは近くまで寄ってきてくれます。息を止めてマンタが逃げないように!
2本目はもう一度ブルーコーナーに行ってくれるようです。
今回はカレントフックをセットして臨みます。
上げ潮のようでコーナーの南側から接近します。3回目で初めて、余裕をもって接近できました。これまではガイドに着いていくのに必死だったんですが、沖からゆっくり眺めることができました。
コーナーに到着したら、すぐにカレントフックをかけます。かなりの流れです。
『ギンガメアジ』や『マダラタルミ』の群れとその周りに『グレイリーフシャーク』がうろついてます。もう最高です!これが世界的に有名な『ブルーコーナー』ですよね。
そのあとはフックを外してそのまま流されていきます。
ここは他も凄いんですよね。
『ナポレオン(オス)』です。ナポレオンはかなりいました。
『インドオキアジ』の群れです。
さあ安全停止でカメラを片付けてたら『ブラックフィンバラクーダ』の群れの中に『アオウミガメ』が入って行ってます。
最後まで油断できない、凄い所でした。やっぱりここが過去№1かな?
いよいよラスト1本になりました。最後はビックドロップオフでマクロを楽しむということです。フィッシュアイレンズを外して行きました。
戦争で日本軍が設置した鉄球らしいです。
ご存じ『クダゴンベ』いい感じで撮れました。
サロンパスを貼ったような『スミレナガハナダイ』。
『ニチリンダテハゼ』もう少し横から写したかった。
『キャンディケインドワーフコビー』、、長い名前。。
『ガラスハゼ』顕微鏡モード今回初かも。。
最終日も大満足でした!
以上、色んな条件下でほんと色んなポイントに行くことができ、大満足のパラオダイビングでした。色んな不遇があり物価も高いパラオは今回が最後と思ってましたが、アクアマジックの堀さんのおかげでまた来たくなっちゃいました。数年後まだ元気なら是非もういっかい来たい!!!